MITスローンビジネススクールで、ミッドキャリア向けのStrategic Leadership Communicationという授業を受け終えました。
事前のBidding(1000点を学生各自がもっていて、競りのように受講講義の席を取り合う)でも、多めに点を入れて参加しました。期待通り、以上ともいえる内容でした。やはり興味関心が強く、好きな講義を受けるべきですね。
この講義では、主にオーラル(口頭)コミュニケーションを学ぶのですが、最後は講義の時間外でプレゼンをして終えました。
英語の流暢さには課題が多く残るものの、アメリカ式のプレゼン技術のエッセンスは大いに吸収できたと思っています。仲間の日本人のプレゼンもみたのですが、日本人は吸収力が高いです。ほかの同級生で「君、授業なにを聞いてたんだ」というケースも散見されましたから。英語はさておき、自信をもっていきたいところです。
さて、みなさんがプレゼンの資料を作るときに、どんなことを意識しますか。
ハートマン教授から、一つ大事な学びがありました。
それは
プレゼンターこそビジュアル(視覚資料)である
プレゼンの資料に情報をてんこ盛りにしがちです。資料としての価値があり、あとで見返しても理解できるようにハンドアウトが作られることが多いです。どういう資料を作ればよいか、というのは事前準備として最も気にするところ。
ただ、それ以上に大事なのは、プレゼンターの振るまいや、伝える力だということで、そこが見られている、ということです。
先日、日本とのオンラインで、「プレゼン」を徹底的に学んだ方々の発表をみましたが、凝ったプレゼン資料を作っていました。
文字の大きさを変えたり、色を変えたり。
たしかに広告を見ているように、飽きずにひき付けられるところはありました。
しかし、話者の印象は残っていません。
うまくできたプレゼン資料に人も音声ものっかっているだけ、という印象さえ残りました。
資料以上に聴衆に見られているのは発表者。これを忘れずにいたいですね。
大好きなハートマン先生の動画の一つをここに。給料ネゴシエーションの5つの鍵、というまったく本記事とは関係ない話題ですが。


お疲れ様です。
確かに、それを見れば全てが伝わるという資料を目指しがちです。でも、逆の立場で思い返すと、素晴らしい資料であればあるほど、その出来の良さに感心しているだけで中身は覚えていないものです。それよりも、話者の言葉や表情はいつまでも記憶に残っています。しかも、不特定多数の人にプレゼンされていたとしても、聞き手が自分に語りかけてくれているような気になれるものが、目指すものなのかもしれません。
「Purpose」「Audience」「Credibility」「Cultural context」そして、「ゆっくり、はっきり、語りかけるように」ですね。しっかり復習します。